レーシックで失明した例は0件

レーシックとは視力回復を目的とする手術の一種です。レーザーで角膜の表面をめくって内部を削り、屈折率を調整、最後に表面を元に戻します。近視、遠視、乱視のいずれにも効果があるように、手術の前には2時間以上の眼の検査を行います。

レーシックにはイントラレーシック、エピレーシック、ウエブフロントレーシックなどの種類があります。使用器具などのクオリティに差があり、高価な器具で綺麗に削ると視力が回復しやすかったりします。

ただし、手術工程に違いはなく、どの種類を用いても1.0~1.5には回復します。どちらかというと、角膜が薄い人や目を痛めやすい人でも受けられるように進化しました。

レーシックは脚光を浴び続けていますが、それは手術の時間が極めて短く、負担が少ないことが理由の1つに挙げられます。両目を手術しても、20分もあればたいていは終わります。

手術費用も15万円くらいで手が出せない金額ではなく、視力の回復もすぐに現れます。早ければ1日で目標の視力になります。数日は安定しない感覚が続きますが、3日もすれば違和感はなくなります。

「眼鏡をかけたくない」と思う人は多いです。おしゃれでかけたくても、レンズは目の大きさを小さく見せてしまいます。

また、コンタクトは目に異物を混入するので、目が傷つきやすくなります。特にハードレンズはゴロゴロしやすいので、目を傷めている感覚がすぐにわかります。逆にソフトレンズは感覚がない分、知らずのうちに目に炎症が起こる可能性もあります。

眼鏡やコンタクトは肩こりや頭痛を引き起こす原因にもなりえますので、そういう意味でもレーシックをおすすめしたいです。

レーシックは目の奥にある組織まで変えるわけではなく、あくまで目の表面を削って、屈折率を調整するだけです。そのため、目に大きな負担をかけることはありません。

手術もコンピュータで制御しているので、目が多少動いても機械が自動追跡します。ほとんどズレは生じずに、失明するを恐れるもないです。実際に失明した事件は1件も見つかっていません。

レーシックは個人差が大きい

十数万円で視力が回復することから、レーシックを受ける人が増えています。私がお世話になったクリニックは、30万件も手術を行った実績がありました。

しかし、レーシックにはある程度のデメリットもあります。懸念されるのは角膜が削られた部分は、元には戻りません。

元に戻らないからこそ、レーシックの視力回復がずっと続くとも言えますが、もし、レーシックよりも優れた方法が考案された場合、角膜を全く削っていないことが条件となるかもしれないので、それを受けることが無理になる可能性があります

それに万が一、レーシックに失敗したら、取り返しがつかないことになります。コンピューターによって高精度な作業を行うため、100%信頼できるはずですが、クリニックによっては失敗例も寄せられています。

レーシック術後10年近く経過した事例はありますが、手術を受けてから数十年後にどうなったのかというデータも存在しません。レーシックの効果には個人差がありますし、眼鏡やコンタクトレンズと違って、いつまでも目標の視力を維持できる保証はないです。

さらに副作用についても、完全な対策はないようです。レーシックしたことでドライアイになる人も多く、逆にドライアイが治った人もいます。

レーシックは未成年、高齢者、妊婦、援乳中の女性は断られることがあります。未成年は視力も含めて体がまだ成長段階にあるためで、高齢者は老眼がきつすぎて、レーシックではカバーできないためです。出産に関わっている女性の場合は、薬を使うことが制限されるため、レーシックを受けるのは厳しくなります。

60歳以下の成人でも角膜が極度に薄い人や、目が延焼しやすい人は、レーシックは受けられません。約10人に1人がレーシックの事前検査でNGだとわかります。

また、レーシックは自由診療なので、病院によって予算にバラツキがあります。住んでいる地域によっては、高い病院しかないこともあります。高額だから高精度ではないですし、導入する機械も違うため、クリニック選びには時間をかけたいです。

健康診断の結果で視力に以上が見られても、レーシックは健康保険の適用外です。視力が0.05以下では医療保険の手術給付金をもらうこともできますが、基本的に大幅に値下げできる裏技はありません。

約1%の人は1.0以上にならない

「光がまぶしい」「目が乾燥する」「乱視になった」「左右で違って見える」などレーシック後に違和感を覚えるケースは人がいます。その症例を下記に紹介します。

視力がまた落ちる 術後まもない頃にいったん視力が上がっても、しばらくしたらまた低下してしまう人がいます。個人差で片付けたくないですが、さらに近視が進んでしまうことが原因です。
合併症が起こる 光を見ると、これまでよりもまぶしく見えてしまうグレア現象、光を見た際に周囲にぼんやりと光の輪が見えてしまうハロー現象が多いです。いずれも3ヶ月程度経過すれば、自然に回復するとも言われていますが、元々重度の近視だった患者はこれらの現象が永久に残ってしまうこともあります。
ドライアイになる ドライアイは後遺症として多くなっています。点眼薬でもある程度ケアできることもありますが、絶対に大丈夫だとは言い切れません。
雑菌が侵入する 防菌対策がいい加減な病院を選ぶことで、殺菌が入ってしまい、あらゆる目の病気に感染する可能性もあります。
軽い乱視になる レーザー照射が少しずれただけでも、乱視を引き起こしてします。これまで乱視でなかった人でも、レーシックを受けることで軽度の乱視になった事件もあります。
左右で見え方が違う 右目と左目とで色が違って見えるという事例もあります。「慣れれば問題ない」と開き直る人も中にはいますが、レーシックは左右が同じ視力に回復する手術です。
軽い遠視になる 近いものが見えにくくなる症状が起こります。医師に「焦点が違う所に変わっただけ」と無責任なことを言われた患者もいます。
フラップがズレる フラップとは角膜表面を円形状に切り取って、できるフタのことです。レーシックは角膜表面を切り取って、角膜本体を露出し、角膜本体にレーザーを当てて、最後にフラップを元の位置に戻しますが、そのフラップがズレてしまうことがあります。

レーシック術後の視力低下になりやすいほとんどの症例が、機械の性能や医師の技術で起きています。そのため、価格だけではない病院選びは極めて重要になってきます。